地中海地域に広く生育し、そのスラリと伸びた美しい樹形で知られるサイプレス。香りの世界では、リフレッシュ感あふれるウッディなエッセンシャルオイルと、重厚感のあるレジン系のアブソリュートという二つの個性を持つ、非常に興味深い存在です。
その歴史はギリシア神話にもさかのぼり、「悲しみの象徴」として深い意味を持つこの植物。この記事では、サイプレスが持つ香りの特性、文化的背景、調香のヒントなど、多面的な魅力をご紹介します。
【本記事のもくじ】
目次
サイプレス
1. 香料データベース
項目 | 詳細 |
---|---|
学名 | Cupressus sempervirens |
別名 | 糸杉(イトスギ) |
抽出方法 | エッセンシャルオイル(水蒸気蒸留)、アブソリュート |
香りの特性 | エッセンシャルオイル:フレッシュでウッディ、すっきりとしたアロマティックな香り アブソリュート:レジン系、ドライフルーツのような重厚感のある香り |
2. 香料の検索機能
- タイプで検索: リーフ系、レジン系
- 使用感で検索: フレッシュ、重厚感のある香り
- 起源で検索: 地中海地域(特にイタリア)
3. 比較
特徴 | エッセンシャルオイル | アブソリュート |
---|---|---|
香りの強さ | 中程度 | 強い |
持続時間 | トップ〜ミドルノートで香る | ミドル〜ベースノートで長く香る |
推奨使用シーン | リフレッシュしたいとき、瞑想 | リラックス、重厚感を演出したい場面 |
色合い | 淡黄色 | 濃い緑褐色 |
4. レビューと評価
- エッセンシャルオイルの感想: 「フレッシュで清潔感があり、心を落ち着ける香り。リフレッシュに最適。」
- アブソリュートの感想: 「深みのある重厚な香りが魅力的。瞑想や夜のリラックスタイムにぴったり。」
5. 調香師の推薦とアドバイス
- エッセンシャルオイルは、柑橘系(ベルガモット、オレンジ)やハーバル系(ローズマリー)とブレンドすると、爽やかな香りの調和が楽しめます。
- アブソリュートは、バニラやアンバーと合わせて温かみのある香水のベースノートを強調するのに最適。
6. 科学的分析と成分情報
- 主成分: α-ピネン、β-ピネン
- α-ピネン: フレッシュでウッディな香りの特徴を形成。リフレッシュ効果が期待される。
- β-ピネン: 軽いスパイシーさを付加し、深みを演出。
- アブソリュートでは、レジン成分が豊富で、これが重厚な香りを生み出しています。
7. 持続性と香りの進化
- エッセンシャルオイル
- トップ: フレッシュでウッディ
- ミドル: リーフ系の爽やかな香り
- アブソリュート
- ミドル: レジン系の暖かみのある香り
- ベース: ドライフルーツ様の重厚な香りが長く持続
8. 文化的背景と香料の役割
- ギリシア神話: 美少年キュパリッソスが嘆きの象徴として糸杉に変わる伝説が名前の由来。
- 文化的役割: 悲しみや永遠の象徴として、地中海地域の墓地や寺院に植えられることが多い。
9. 環境への影響と持続可能性
- 持続可能性: サイプレスの精油は比較的収穫が容易で、環境負荷が少ない香料の一つ。
- エコへの取り組み: 持続可能な植林を通じて、地中海地域での自然保護と調和した収穫が推奨されている。